
増え続けるIELTS 試験のニーズ
最近では、海外の大学に入学するのに必要とされるだけでなく、高校生が日本の大学に入学するためにも、そして交換留学生として英語力を証明するためにも必要となってきているIELTS のアカデミック。また、IELTSのスコアを提出すれば英語の試験免除、加点となる大学もあります。当校でもIELTS受験のために高校生の生徒様も増えてきています。
海外の大学の目標スコアであれば、アイエルツアカデミック5.5から6.0を目指す方が多いかと思います。
そのためのIELTS学習どのように進めてよいか悩むところ。高校生の方に最適な勉強法を教えます。
ご希望の大学が IELTSを導入しているか、いくつのスコアが要求されているか確認しましょう。
目次 | |
1. | 高校生のためのレベルとは |
2. | 高校生レベルでIELTSスコア 5.5-6.0を取るには何が必要? |
3. | 高校生ができるリーディングとリスニングの対策 |
4. | 高校生でもできるライティングとスピーキングの対策 |
5. | まとめ |
高校生のためのIELTSのレベルとは
日本にある多くの大学では、IELTSスコア4.0~5.5を要求するところがほとんどです。
4.0を取るためにはリスニング、リーディングでいうと40問中最低でも10問正解すれば取れる点数です。
高校生レベルの英単語・文法を網羅していれば取れる点数と言えます。
一方で、海外の大学に入学するとなるとIELTSスコア5.5~6.5が一般的に求められます。
おおよそですが、IELTS 6.0は英検準1級、TOEIC740~820点、TOEFL iBT 60~78点に換算されますが、もちろんIELTSは4技能テスト、スピーキング、ライティングなど他の資格試験にはない技能も問われるため、正確に換算することはできません。
6.0がとても高いスコアとは言いがたいですが、低いスコアでもないため、英語初級の上から中級の下に当たると思われます。
目的にもよりますが高校生の方でもIELTSを受験される方は増えて来ているのが現実です。
スコア換算表
IELTS | TOEIC | 英検 | TOEFL IBT |
5.5 | 600~740点 | 英検2級以上~ | 46~59 |
6.0 | 741~819点 | 準1級 |
60~78 |
6.5 | 820~870点 | 1級 | 79~94 |
7.0 | 871~970点 | 1級以上 | 95~101 |
7.5 | 971~990点 | 1級以上 | 102~110 |
8.0 | 990点 | 1級以上 | 111~120 |
高校生レベルでIELTSスコア 5.5-6.0を取るには何が必要?
このスコアで一番求められるものは、IELTSに特有な単語の習得と形式に慣れるとともに、英語基礎能力を高めるためのリテンション(英語のオーディオを文で区切って、かたまりで反復する練習)、瞬間英作などを取り入れたレッスンが必要となります。日本の高校生が習う英単語では足りませんので、単語の習得もとても大事となります。文法は高校生レベルでも大丈夫。しっかりと習ったことをおさらいしておく必要があります。IELTSでは文法を直接問われませんが、ライティングでは文法の間違いが減点対象となります。ある一定以上の文法の間違えが見受けられる場合は6.0を取ることを妨げる要因となってしまいます。
それぞれの目標スコア対策はこちらでも紹介しております。
IELTS 5.5で要求される英語力とは┃スコア5.5の難易度と対策
まず勉強法としてインプットのリーディングとリスニング対策に重視することがとても大事です。難しいと思ったら、 IELTS
のアカデミックの教材を使用せず、自分のレベルより少しチャレンジングな課題に取り組みましょう(IELTSのジェネラル教材でも可)。また、リスニングではリテンションをとりいれることが一番効果的な勉強法です。リテンションとは音声を聞いて、それを反復する練習ですが、音声を文単位やかたまりで区切って反復する練習です。詳しいやり方はこちらを参照ください。そしてディクテーション(書き取り)の練習も取り入れましょう。ディクテーションとは、音声を聞いて英語を書き取ることです。アクティブに英語を聞く練習になります。
インプットがある程度安定してくれば、アウトプット(ライティングとスピーキング)の対策に移行します。スピーキングとライティングは独学でスコアをアップするには、時間が必要以上にかかってしまいがちですが、
ライティングはとにかく書かなければ上達はしません。しっかりとした構成を学び、とにかく文字数を書く、文法の間違えがないか、チェックするようにしましょう。スピーキングも自分で声に出して、回答してみることが大事。ボイスレコーダーを使用して自分でフィードバックするようにしましょう。また、瞬間英作などの練習はスピーキング力の向上に役立ちます。
しかし、スピーキングとライティングはなかなか独学では効率的に学べないのが現状です。当校ではIELTS のライティングとスピーキングのコツを学びながらケンブリッジのナンバーシリーズの過去問を解いていきます。バンドスコア 6 に求められるライティングの添削基準を元に添削形式で行っていきます。スピーキングはIELTS 特有の頻出課題のインプットに集中して、スムーズに答えられるように練習していきます。
基礎英語能力がある程度ついたら、ケンブリッジ過去問題等の模擬テストを解いて、設問形式と試験の傾向を学び、本番に備えましょう。
IELTS リスニング 換算表
Band Score |
9 |
8.5 |
8 |
7.5 |
7 |
6.5 |
6 |
5.5 |
5 |
4.5 |
4 |
3.5 |
3 |
2.5 |
Score / 40 |
39-40 |
37-38 |
35-36 |
32-34 |
30-31 |
26-29 |
23-25 |
18-22 |
16-17 |
13-15 |
10-12 |
8-10 |
6-7 |
4-5 |
IELTS リーディング 換算表
Band Score |
9 |
8.5 |
8 |
7.5 |
7 |
6.5 |
6 |
5.5 |
5 |
4.5 |
4 |
3.5 |
3 |
2.5 |
Score / 40 |
39-40 |
37-38 |
35-36 |
33-34 |
30-32 |
27-29 |
23-26 |
19-22 |
15-18 |
13-14 |
10-12 |
8-9 |
6-7 |
4-5 |
まとめ
日本の大学ではIELTSのスコアを提示すれば、英語の試験が免除されるなどプラスに働くという点において、近年高校生の方がIELTSを受験されることも少なくありません。
一方で、海外の大学では入学条件として IELTS 5.5~6.5が求められます。場合によっては7.0を求められることもあります。
IELTS バンドスコア 6 に到達するには、ある程度のリスニング、リーディング、ライティング、スピーキング力を要しますが、高校英語の基礎がしっかりしている方にとっては、チャレンジングなスコアではありません。高校英語までの基礎がしっかりしていない方は、
①文法のおさらい
②単語力強化
③リスニング強化対策のリテンション、ディクテーション
④スピーキング対策の瞬間英作とIELTS頻出課題を網羅する
⑤IELTS公式問題集等の過去問を解いて、試験の傾向と設問形式に慣れる
この5つの対策で高校生でも大学進学のためのIELTS 5.5-6.0の目標スコアを達成しましょう。
一発合格を目指し、万全な体制で試験に臨みましょう。
当校のコースは高校生でも目標スコアに必要なスキルとレベルに合った教材と授業展開を取り入れて
短期間でスコアアップを実現します。
当校では、久しく英語に触れていない方でも、IELTS準備コース(一般英語コース)を設けておりますので、初心者でも安心。基礎からIELTS目標スコアまでの道のりをサポートします。