IELTSとTOEFLの違い

IELTS とTOEFLの違いって何?

IELTS(International English Language Testing System)は、ブリティッシュ・カウンシル、IDP: IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が運営する、世界で幅広く受け入れられている英語能力を証明する試験であり、受験者数が最も多いテストのひとつです。IELTS アカデミックモジュールとジェネラルモジュールがあり、アカデミックは海外の教育機関への留学、進学をするための英語能力の判定基準として使われ、ジェネラルは英語圏への移民申請をするためのテストです。

TOEFL にはジェネラルモジュールはなく、アメリカなどの英語圏の大学進学に必要とされるアカデミックテストです。

どちらのテストもリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能を評価されます。

セクション別能力によって向き不向きが分かれます。

IELTSの特徴


  • 筆記形式とコンピューター形式が選択可能
  • イギリス・オーストラリア英語
  • 選択問題が多いTOEFLと違って、IELTSは穴埋め形式の問題もあり、単語のスペルが問われる
  • スピーキングのスケジュールが、同日の午後になったり後日になったりと、場合によって待ち時間が長くなるので、合計試験時間(スピーキングを抜いた3技能)は2時間45分とTOEFLより短いが拘束時間が長くなる
  • スピーキングは面接官とのインタビュー形式 (約14分)*一部のコンピュータ形式の試験会場ではビデオコール・スピーキングテストが行われる
  • ライティングは task1 (20分) とtask2 (40分) に分かれている。ジェネラル Task1では友達への手紙やビジネスレター を、 アカデミックTask1では表やグラフの分析を問われる。Task2ではジェネラル、アカデミックともに最近の社会問題などの質問に答える形式 (ライティング能力のみが問われる)
  • ライティングのタスク1では150字以上、タスク2では250字以上の文字数が必要
  • リスニング (40分)では聞きながら答える形式(ノートティ―キングの能力は必要なし)
  • リーディング (60分) では IELTS Academic の方が難易度が高く、長文〈約2ページ〉が多い (速読力も問われる)
  • ライティングの難易度が高く、ライティングはTOEFLの方が易しいと言われている
  • TOEFLに比べて年間の試験回数が少なく、受験料は【コンピューター形式】27,500円【ペーパー形式】25,380円 (2023年12月現在)
  • 日本では試験日の変更は、変更先に残席がある場合のみ申込締切まで可能。キャンセルも申し込み締め切りまで可能ですが、手数料として6,300円(税込)を受験料から差し引いた金額が返金される
  • 受験回数に制限はなく、次の試験まで期間をあける必要もない
  • 試験結果はコンピューター形式だと5日、ペーパーだと約2週間かかる

【2023年からの新形式】TOEFLiBTの特徴


  • 【新形式】Academic Discussion Taskはオンライングループレッスンの中で、ある課題についてのディスカッションに貢献することが求められます。インストラクターの質問に対して自分の意見を述べますが、他の生徒の意見を踏まえ独自の理由を述べる必要がある
  • 大学のキャンパスや教室といった実生活でのコミュニケーションに必要な、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定される
  • コンピューター上で行われる試験
  • 主にアメリカ英語(ナチュラルスピード)
  • 選択問題
  • テスト時間は約2時間
  • スピーキング (16分) はコンピューターに向かってスピーチをする形式 (リスニング能力が問われる)4つの設問に答える。
  • ライティング第1問目 (全2問、30分) は文章を読み、それについての説明やレクチャーを聞き、さらにそれを受けて出題される問題の解答を整理して文章に書く integrated task という複数の作業が組み合わされる。実際の留学生活で必要な作業 (教科書を読み、授業を聞き、レポートを書く) が問われる
  • ライティングで高得点を取るには、第1問目では250以上、2問目で150字以上の文字数が必要
  • リスニング (36分) は長いレクチャーを聞いた後に質問に答える形式 (note-taking のスキルが問われる)
  • TOEFL のリーディング (35分) の方が文章がやや短く、段落毎に設問が順番に設定されている
  • リーディングの設問のパターンは同じ(例:必ずvocabulary question と指示代名詞の問題がある)
  • 日本ではIELTS よりも年間の試験回数が多く、全国主要都市で受験可能。受験料はUS$245(2023年12月現在)最近では日本円で表示されるがその日の換算レートによって料金が変動する
  • 申込済みのテスト日やテスト会場の変更がテスト日の4日前まで可能だが、変更手続きにはUS$60の費用がかかる。4日前にキャンセルした場合は受験料の半額が返金される
  • 受験回数に制限はないが、次の試験まで12日間あける必要がある

IELTSとTOEFLの一番の違い

 

一番の違いは、ライティングが手書き(IELTSコンピュータ受験は除く)かタイピングか、スピーキングが面接形式なのか、コンピューターに話しかけるのか、の違いです。IELTSの場合でコンピュータ形式を受験の際は、一部の会場ではビデオコール・スピーキングテストが実施されますが、スピーキングは試験官との1対1の対面式はそのままです。

 

コンピューターに向かって一定の時間内で話すのが苦手な人はIELTSをお勧めします。TOEFLは integrated task というリスニング/リーディングの作業が組み合わされる問題が出るため、中級以上のリスニング能力が必須。ノートティ―キングの能力も必要です。そのため、試験対策をして、試験形式に慣れてしまえば、IELTS の方が点数が取りやすいと言えます。また、統合問題がないため、IELTSの方が取り組みやすいテストです。

 各テストの詳しい情報

各テストの詳しい情報はこちらからご覧いただけます。

IELTS JAPAN : https://www.britishcouncil.jp/en/exam/ielts/test-dates-fees-locations (ブリティシュカウンシル)

       https://ieltsjp.com/japan/test-dates (IDP)

TOEFL: https://www.ets.org/

TOEFL JAPANhttps://www.etsjapan.jp/

 

IELTSを受けるべきか、TOEFLを受けるべきか、迷っている方には無料でミニテストとカウンセリングを行い、

最適な選択をアドバイスいたします。 まずはお問い合わせください。


IELTS / TOEFL の試験対策に強い MAE のコースをお試しください。