IELTS リスニング① ~概要・設問別対策~

IELTS リスニングのコツ

 

IELTSのリスニングは全部で4つのセクションから成ります。
リスニングの問題形式はおおまかに6種類あります。

 

ここでは、問題形式をひとつひとつ見ていきながら、
IELTSに必要なリスニング力を効果的に上げていく方法をお伝えします。

 

1. 選択問題 基本的に三択問題が多い

2. 空欄穴埋め問題 選択肢から選ぶ

3. 空欄穴埋め問題 適切な語句を記入

4. マッチング問題 選択肢から選ぶ

5. 質問応答 質問に対しての答えを選択肢から選ぶ

6. マップ問題

IELTS リスニング
セクション

場面 問題型式 注意点
セクション1  日常会話:電話での問い合わせなどの会話 穴埋め問題(適切な語句を入れる)             
  • "Write one word and a number for each answer"と
    指示されることが多い
  • 文法上、入る語句の品詞が
    予測できる
          セクション2 一人のスピーカーによる日常的なスピーチ:ミュージアムのイベント紹介など

選択問題

選択問題+マッチング

選択問題+地図のマッチング問題

  •  タイトルから話の内容を
    推測する
  • ガイダンスの時に先読みが必要
セクション3 アカデミックな内容の会話:グループ課題について数人で話し合うなど

選択問題+マッチング問題

選択問題+質問応答

  •  問題文と解答のキーワードを先読みする
セクション4 一人のスピーカーによるアカデミックな内容のトピック:生物のレクチャーなど 穴埋め問題
  •  入る語句の品詞を予測する

IELTS リスニング・バンドスコア換算表

バンドスコア 9.0 8.5 8.0 7.5 7.0 6.5 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0
スコア/40 39-40 37-38 35-36 32-34 30-31 26-29 23-25 18-22 16-17 13-15 10-12

IELTS リスニングの注意事項:

  • IELTSのリスニングはリーディング能力も関わってきます。
    実際のリスニングが始まる前に、なるべく多くの情報をあらかじめつかんでおくことが高得点を取るために非常に重要となります。
  • リスニングとはいえ、スペルが問われる問題もあるため、スペルミスには要注意。
  • 複数形か単数形が入るかは(抽象名詞の場合はどちらでもいい場合がありますが)文法的に判断しましょう。
  • ケース・センシティブですので、固有名詞は大文字から書きましょう。
    例)Thursday, John

 対策ポイント:
  • IELTS リスニング は聞きながら解答する形式なので、メモを取る必要はない
  • ガイダンスが流れている時に問題文と選択肢を先読みする!! ☚これは非常に重要
  • 問題文のタイトルや先読みから大体の内容を推測する
  • ブリティッシュアクセントや表現("00"を「ダブルオー」と発音するなど)に慣れる
  • 最後に解答を書き写す時間が10分間あるので、解答は問題用紙に書き込む

IELTS リスニング ~選択問題~

 

1.  IELTS リスニング ー 選択問題(三択)

 

セクション2とセクション3の前半部分は、選択問題が比較的出題されやすい箇所です。
選択問題は必ず問題文をあらかじめ読んでおく必要があります。

問題文の質問に答えるタイプと、問題文に続く文を選択して文を完成させるタイプの2つの問題形式があります。

 

セクション2

【例題】

 

ダウンロード
IELTSリスニング 1-1.wma
Windows Media ビデオフォーマット 364.1 KB

ケンブリッジ IELTS 実際の問題例:

IELTS リスニング過去問例

  

【対策】

まずはタイトルをチェックして概要をつかみ、問題文と選択肢のキーワード(違い)を探します。

設問を読む時間は約30秒ほど(問題によっては45秒ほど)ありますが、ほとんどの場合その時間では目を通しきれません。
そのため、前の問題を解き終わったらすぐに、次の問題文と選択肢を読み始めましょう。
ガイダンスが流れ始めても、気にせず読み続けてください。

また、選択肢に書かれている単語がそのままリスニングのスクリプトとして読まれることはなく、別の単語や表現に言い換えられているケースがほとんどなので、設問の内容を確実に捉えていくことが重要になります。


11:問題文のキーワードは “Why are changes” です。

選択肢 A,B,C の違いは、

A. The number of traffic accidents

B. The amount of traffic

C. The types of vehicles 

 

このようにキーワードを取り出して違いを把握します。

ここでは "increase of heavy traffic" と言い換えられているため、選択肢 Bが正解となります。


12:問題文のキーワードは "local residents complained"

 

A. Dangerous driving

B. Pollution

C. Inconvenience

 

ここでは "people are very concerned about lack of visibility of some roads due to the cars parked the side of the roads." と言っていますので、Cが正解。

 

他にも、スピーカーは "We’ve expected complaints about the congestion near the school when parents are dropping off their children or picking them up, but this wasn’t top of the list." と言っています。
続いて、",nor were noise and fumes from truck and lorries." とも言っているので、騒音や選択肢B "Pollution" も当てはまりません。
選択肢C "Dangerous driving" はここでは一言も言っていません。

 

【注意!】
選択肢A, B, C の違いが分からないと、単に聞こえたことを選んでしまう人がいます。
しかし、ほとんどの場合は、リスニングのスプリクト内で、A, B, C のすべてについて述べています。
例えば、上記の問題では、住民が不満に思っている最も適切なものを抜き出す必要があります。
リーディングと同様、IELTSのリスニングでも、選択問題では消去法が役に立ちます。


13:問題文のキーワードは "problem with new regulations"

 

A. Raising money to pay

B. Way to make people follow

C. Getting police support

 

ここでは "But, of course, it’s no good  introducing new regulations if we don‘t have a way of making sure that everyone obeys them, and that’s an area we’re still working on xxxx." と言っているので B が答えです。
“.........we are still working with the help of representatives from the police force.” と続いていますが、Cを選ばないようにしましょう。ひっかけ問題です。
このように、IELTSのリスニング問題は、しっかりとリスニングができていないと惑わされるように作られています。

 


セクション3

IELTS リスニングのセクション3 は、問題文と問題数ともに少し長くなります。
放送が始まる前にすべての設問を読み終わるのは難しいと思いますが、3問ほどあらかじめ読んでおくと解答が楽になります。
読み終わっていないところは、前の問題を答えた後すぐに次の問題文を読んでその選択肢をチェックし、遅れをとらないようにします。

 

【例題】

ダウンロード
IELTSリスニング 1-2.wma
Windows Media ビデオフォーマット 318.8 KB

ケンブリッジ IELTS 実際の問題例:

IELTS リスニング 過去問例


【対策】

まず、タイトルからナノテクノロジーのプレゼンテーションであることを把握します。

 

21:

問題文の主語は重要です。
誰がその事に同意しているのか?誰がそのように思っているのか?によって解答が変わってきます。

この場合は "Russ" がプレゼンの難しさについて述べています。
問題形式は、問題文に続く文を完成させるタイプです。
"due to" がきたら後ろは理由を表します。
時制にも注意してください。

 

A. lack of knowledge だから難しいのか?

B. His uncertainty だから難しいのか?

C. Short Preparation time だから難しいのか?

 

ここでは "and I am really struggling. I chose the topic because I didn’t know much about it and wanted to learn more, but now I’ve read so much about it"と言っているので A ではありません。
また、聞かれているのは過去のことではなく、現在です。

続いて "I could talk for much longer than the twenty minutes I’ve been allocated" と言っているので C でもありません。
"Should I assume the other students don’t know much , and give them a kind of general introduction, or should I try and make them share my fascination with a particular aspect?" と tutor に聞いています。
どのようにプレゼンを進めていくかが不確かと言えるので答えは B となります。
ここでも消去法が役に立ちます。


22:今度は "Russ" と彼の "tutor" が主語ですので、どちらもが同意したことに注意する必要があります。

彼のプレゼンのアプローチがxxxxであると、2人が同意した事を選びます。

 

A. one filed に concentrate することか

B. 時系列に発展させるか

C. いろんな応用法を提示することか

 

ここでは "tutor" が A, B, Cすべてのことについてアドバイスしています。
"tutor" が "another way would be to focus on its impact in one particular area, say medicine, or space exploration." と言い、

"Russ" が "That would make it easier to focus. Perhaps I should do that."と答えています。
そして "tutor" が "I think that would be good idea. と同意しているので、選択肢 A が2人が同意した内容になります。

 

【注意!】
選択肢にある単語が聞こえたからといって、すぐに答えようと急がないこと。
きちんと内容を確認して解答する必要があります。


23:"tutor" が "Russ" に、スライドについてアドバイスしたことが聞かれています。

 

A. スライドで説明できる事について話すことか?

B. 指摘したいポイントを説明できるスライドを探すことか?

C. スライドをまったく用意しないか?

 

【注意!】
しっかりと選択肢の違いを把握していないと間違ってしまいます。
ここでは A と B の意味がややこしく、ひっかけ問題となっています。

 

ここでは、"tutor" が "While it can be good to include slides, you could end up spending too long looking for suitable ones. You might find it better to leave them out. "と言い、"Russ" が "I see" と答えているので C が正解となります。

 

IELTS リスニング ー 選択問題(三択)対策まとめ

IELTS リスニングの選択問題は先読みが必須。
言い換え表現に注意して主語と時制を見極める必要もあります。
選択肢すべての内容に言及されているので、消去法が役に立つ!!

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IELTS リスニング 対策  ~アクティブリスニングに効果的な学習法~

 

IELTS, TOEFL等のリスニングで高得点を取るためには以下の3つの攻略が重要になります。

① アクティブリスニングができているか
② ショートメモリーの改善練習を取り入れているか(リテンション能力を高める訓練)
③ ある程度の語彙力があり、正確に単語が聞き取れているか

 

① アクティブリスニングとは?

 

注意深く聞く能力のことです。

聞いたことが右から左へ流れていかないようにするためのとても重要なリスニング能力のひとつです。

当校では、アクティブリスニングの能力を向上させるため、ディクテーションという演習を取り入れます。

ディクテーションとは英語で聞こえてくる英語を、聞いたままに文字に書き起こしていく学習方法です。
ディクテーションにおいては、"a" や "the"といった冠詞、名詞の単数・複数にも注意しなければなりません。

ある単語を知らなかったり、聞き取れなかったとしても、文脈から単語を想像して当てはめたり、文章のおおまかな内容を理解する能力につながります。

また、書くことで文の構造、コロケーション、語彙の強化にも役立ちます。

リスニングが苦手な方は、まず英語で聞いたことを書き取ることが総合的なリスニング能力を高めることにつながります。

IELTS リスニングで高得点を得るために、あなたもアクティブリスナーを目指しましょう!

 
【リスニング力強化におすすめのサイト】
TED TALK/ EDUCATION 
世界の著名人や、ある分野で成功を収めた人々の講演(プレゼンテーション)を無料で聞くことのできるサイトです。
自分の興味のあるトピックを選んで聞くことができ、スピードを変えたり、英語だけでなく日本語のキャプションを表示することもできます。
IELTS リスニング強化に便利なサイトですのでぜひ活用してみてください。

 

② ショートメモリーの向上方法 ~リテンション演習を取り入れる~

 

リテンション能力とは、聞いたことを一時的に脳に記憶する能力のことをいいます。
この短期記憶力を鍛えるため、一文を聞いてその文を反復するトレーニングをリテンション演習と呼びます。

自分でしっかりと聞いていると思っていても、いざやってみると全くできない方が非常に多い!!

聞いた英文を「なんとなーく」でしか理解できていなかったり、大事な部分や詳細を聞き落としてしまうのです。

リスニング力の向上に、英語を聞きながらそれを真似して発音していく「シャドーイング」が良いと言いますが、シャドーイングはあまり役に立ちません。
何も考えずにすぐ後についていくだけでは、その意味を理解することができないからです。
特に、慣れてくると自動的・機械的に発音するようになり、シャドーイングをしている意味がなくなってしまいます。

その点、リテンションは意味をきちんと理解していないと、反復で文を組み立てることができません。

一文を聞いた後にその文を反復するので、しっかりと記憶しておくことが求められます。

もし、一文すべてを正確に聞き取れない場合は、大体の意味の理解から文を RECONSTRUCT 、つまり「組み立てる」必要がでできます。

おおまかでも意味が取れるようになれば、今度は正確に聞き取ることにフォーカスします。

それが出来るようになれば、今度は一文を二文にしていき、徐々に英語理解のキャパシティを広げていきます。

IELTSのリスニングでも、流れてきた英語の音声をすぐに忘れてしまっては、解答する時に「あれっ!?」と迷ってしまいますね。
リテンション演習を行い、短期記憶力を鍛えていきましょう。

 

リテンション レベル別演習方法

 

①意味を理解しながら文を構築(reconstruct)

②一語一語を正確に反復

③一文を二文に、徐々に長い文章でトレーニング

 

   

長い文章を一回で正確に言えることが最大の目的です! 

母国語である日本語の一文を覚えることはできますよね。
でも英語だと問題がある、なぜでしょうか?

それは、脳が英語を受け入れるキャパシティが狭いからです。
このキャパシティは練習することで母国語並みに広げていくことができます。

逐次通訳でも、情報を頭にとどめておき、正確に日本語で RECONSTRUCT する能力が必要です。
甘えは禁物ですが、リテンションは独学も可能ですので、英語が脳に入ってくるキャパを広げ、
IELTS リスニングで高得点を取るためにも有効な練習ですのでぜひ取り入れましょう。

 

③ 語彙力(ボキャブラリー)

 

「何を言っているのがわからない」時、そもそも使われている単語と発音を知らないというのは多々あることです。

まず知らない単語があれば、それを飛ばして理解していく必要がありますよね。

しかし、知らない単語が名詞や動詞だと、意味を理解しようにも、理解しようがありません。

英文において根幹となる名詞と動詞は必ず優先して覚えるようにしましょう。

形容詞や副詞が抜けても、さほど文の構造に影響を及ぼさないので後で覚えていけばいいのです。

覚える時は一度にたくさん覚えようとはせず、必ず何度か思い出すことを繰り返し、脳に定着させていくことが大切です。
 ➡単語の覚え方のTIPはこちらから。

また、単語は発音と一緒に覚えることが大事です。
せっかくスペルを覚えても、発音が間違っていたり、発音自体を知らないのでは、リスニングだけでなく、スピーキングにも役立ちません。

IELTS リスニングでは、それほど難解な単語がキーワードになることはなく、穴埋め問題の答えにもなることもありません。
下記の IELTS リスニング頻出単語(common vocab)には、それほど難しい用語は入っていませんね。

 

IELTS リスニング 頻出単語

名詞: culture, memorable, single double bedded room, picnic, tourist attraction, hostel, suite, aquarium
動詞: train, develop, collect, supervise, mark, edit, revise, exhibit, donate, surpass, register, support, hunt, persuade, concentrate, discuss, suggest, arrange, borrow, immigrate, review, learn, touch.


リスニング力向上に効果的な対策法 まとめ

上記3つの能力の向上を心がけることで、英語のリスニング力は格段に上がります。
もちろん、リスニング力は一朝一夕で伸びるものではありません。
日々の努力の積み重ねで身に付きます。
ただ英語を流しているだけでは効果はありませんので、
集中して聞く、英語をアクティブに聞く時間を増やしましょう。