IELTS リスニング対策 ┃マッチング問題と質問応答問題


IELTS リスニングマッチング問題

IELTS リスニング対策 ┃マッチング問題のコツ


マッチング問題とは、あらかじめ記載されているプラン名や人名について、音声を聞いて内容が一致するものを選択肢から選ぶ問題です。

【例題1】

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ここでは、スキーコースについてそれぞれ質問されています。

20秒~30秒の準備内に選択肢に先読みし、目を通しておく必要があります。

 

17: Highland Trail

 

リスニング部分 ➡ “Highland Trail's directly accessible from where we are now. This trail's been designed to give 

first-timers an experience they 'II enjoy regardless of their age or skill but it's also ideal for experts to practise their technique”

 

と言っています。”it's also ideal for experts to practice their technique"から、”It demands a lot of skills"にしないこと。キーワードは "also"ですので、初級もオッケーと言えます。 ですから、"Highland Trail" は「初級者から上級者までスキルを問わず適している」ということになります。答えはBの “It’s suitable for all abilities”。必ず言い換えられていますのでご注意を。

その他の選択肢の内容については一切言及していません。

言及している時もありますが、その場合はどれが正しい情報かを見極める必要があります。

 

18: Pine Trail 

 

リスニング部分 ➡ “Then there's Pine Trail … if you're nervous about skiing, leave this one to the experts! You follow a steep valley looking right down on the river below - scary! But if you've fully mastered the techniques needed for hills it's great fun.”

 

Pine Trail はエキスパートに適していると言っています。とても急な斜面です。ここが分かれば

回答はDの“Its demands a lot of skills”になります。”demand”は「必要とする、要する」という意味がありますよね。 

 

!注! 選択問題なので、確実に正解だと思われる選択肢を選び、消去していきましょう。そうすると、その後の解答の正解率を高めることができます。しかし、不確かな時は絶対に消去しないこと。選択肢をオープンにしておいて、最も適切なものを後から選びます。

 

リスニングの上達には、アクティブリスニングの練習をすることをお勧めします。

どのようなリスニング教材でもいいので、シャドーイング、リテンション、ディクテーションをやってみましょう。

 

19:Sony Trail 

 

リスニング部分 ➡ “Stony Trail's a good choice once you've got a general idea of the basics. There are one or two tricky sections, but nothing too challenging. There's a shelter half-way where you can sit and take a break and enjoy the afternoon sunshine.“

 

ここでは、迷う選択肢、"It has very narrow sections" があります。"There are one or two tricky sections"と勘違いする方がいますが、その選択肢よりも確実に言えることは、"shelter" があるので休めるということ。"It has good place to stop and rest" は "you can sit and take a break" に言い換えられています。しかしながら、このように適切な選択肢がない場合は、"There are one or two tricky sections"が回答になる場合も考えられます。"tricky"「慎重を要する」とは、"narrow" 「狭い」よりも大きな意味を表しますから、慎重を要する場所=狭い場所とも言えるからです。

 

20: Loser’s Trail 

 

リスニング部分 ➡ “And finally, Loser's Trail. This starts off following a gentle river valley but the last part is quite exposed so the snow conditions can be challenging - if it's snowing or windy, check with us before you set out to make sure the trail's open that day .

 

ここでの注意点は、"river valley"と言っているからといって、反射的に "it involves crossing a river" にしないこと。自分で想像から回答を導くことは絶対にしないこと。常識的に考えて、「スキーのコースで、川を渡らなければいけないコース」はあまりないですよね。"expose"は「天候(風雨や太陽)にさらされた」と考えましょう。つまり、天候の影響を受けやすいという意味です。

 雪が少ない→"tricky" と考えないように。

"snow conditions can be challenging" を誤って「雪のコンディションが能力を試すかもしれない、挑戦的であるかもしれない」のように訳して、"it’s demands a lot of skills"を選ばないようにしましょう。

ここでは、「雪の状態が厄介な場合がある」という意味です。そして次の文章の、「そのコースが開いているか確認してください」という文章につながってきます。

IELTS リスニングのマッチング問題対策 まとめ

  • マッチング問題では、確実に言えることを選択し、消去法を活用する
  • 自分が想像して選ぶ解答はないので、聞こえた範囲内で答える。考えすぎは禁物です!
  • 多義語の単語は文脈から意味を取る

IELTS リスニング対策┃質疑応答問題のコツ

IELTS リスニング対策多肢選択

 

このタイプのIELTSリスニングの質問はセクション2の後半あたりに出やすく、5つの選択肢から2つを選ぶパターン【多肢選択】になっています。

三択問題と同様、質問を読んで選択肢の違いを認識することが大事ですので、先読み、もしくは聞きながら読むことが求められます。「この意味はこうだからこれ!」というように想像力を働かせて解答を選ぶ必要はありません。

必ず述べられているものを選びます。
情報が述べられていないものはもちろん選んではいけません。

 

5つの選択肢から2つの正解を選ぶので、ある意味広範囲に渡って注意して聞く必要がありますが、設問の内容はとても近くに集中していますので、3+文から5文目の間に求められる情報があると思ってください。

選択肢の中には間違っているものもあれば、はっきりと言及されていないものも多くあります。

選択肢も順番通りになっていることが多いので最後まで先読みできなくても大丈夫。(先読みするに越したことはありませんが)。

聞きながら答えていきましょう。

 

【例題2】

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【17&18】 

 質問ー最後の Digital Inclusion Day で参加者について言及されていることを2つ選ぶ

リスニング部分ーThe participants on the Digital Inclusion Day really benefited. The majority were in their seventies, though some were younger and a few were even in their nineties! Quite a few owned both a computer and a mobile phone but these tended to be outdated models. 

They generally knew how to do simple things, like send texts, but weren't aware of recent developments in mobile phone technology. A few were keen to learn but most were quite dismissive at first - the couldn't see the point of updating their skills. But that soon changed.

 

A:"some were younger" と言っているので、すべての人が70歳以上ではないですよね →間違った情報

※英語では、いわゆる「未満」を表す言葉がありませんが、"less than 10" とすると10は入らず、9876.... 1を表します。

 

B: "They never used their computer" かどうかは分かりませんね。「かなりたくさんの人が所有している」とは言っていますが、「決して使ったことがない」かどうかは不明です →情報なし

 

C: "Their phones are mostly old-fashioned" イコール "these tended to be outdated models"ですので、これが正解。代名詞が何を指しているかを聞き取ることが大事で、"mostly" = "tended to"、"old-fashioned" = "outdated" の言い換えに注意。

 

D: "They only used their phones for making calls." かどうかは不明です。"they generally knew how to do simple things, like send texts" と言っていても、「知っている」と「使う」のは別のこと。知っていても使わない人もいますから、これは情報が間違っているというよりは言及されていません →情報なし

 

E: "They initially showed little interest." "little" は "a little" (「少し」―不加算名詞に付く)と違って、「ほとんど~ない」という意味を表します。「彼らは最初はほとんど興味を持っていない」という意味です。"little" に惑わされないようにしましょう。"dismissive" (否定的な、真剣にとらない)イコール "little interest"になります。"at first"= "initially" も言い換えられていますので、これが正解ですが、"dismissive" と言う単語が分からなくても、消去法で選択できますね。

 

 

【19&20】

 質問ー先日の Digital Inclusion Day で参加者が便利だと思った2つのアクティビティーを選ぶ

リスニング部分ーThe feedback was very positive. The really encouraging thing was that participants all 

said they felt much more confident about using social media to keep in touch with their grandchildren, who prefer this form of communication to phoning or sending emails. A lot of them also said playing online games would help them make new friends and keep their brains active. 

 

A: "learning to use tablets" とありますが、タブレットについては会話の中では一切言及されていない→情報なし

 

B: "communicating with family" はどうですか?"keep in touch with their grandchildren" と言及されています。"grandchildren" は包括的に言うと "family" と言えます。そしてソーシャルネットワークを使って彼らと連絡を取り合うことにとても自信が持てるようになったと言っていますので、便利なアクティビティーと判断できます→正解

 

C: "shopping online" この情報はどうですか。まったく触れていませんね→情報なし

 

D:「playing online games をすることで友達を作ったり、脳を活性化させる助けとなった」とたくさんの人が述べていますので、とても便利なアクティビティーと言えます→正解

 

E: "sending emails" と言及されているところは、"who prefer this form of communication (= SNS) to phoning or sending emails." の部分ですが、「このアクティビティーが便利だ」と思っているのかどうかは分かりません。ポジティブな意見なのか、ネガティブな意見なのかも不明なので答えようがないですね。emails のことには触れていないと考えます→情報なし

 

このように情報が提供されていないことが多々ありますので、ここでも消去法が役に立ちます。

IELTS リスニングの質問応答問題対策 まとめ

  • 質問応答問題で、該当するものを2つ選ぶ場合は、3-5文目にわたる情報を聞き逃さない
  • 設問の順序通りに放送内でも言及されている可能性が高い
  • 不正解の選択肢の情報は言及されていないことが多いため、確実に聞こえたものを選ぶ

リスニング力も同時に伸ばす対策と勉強法

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