IELTSを対策なしで受験するとどうなる?

IELTSを対策なし

明日はIELTS試験本番なのに、試験勉強の方法が分からず前日を迎えてしまった方、試験対策を特にせずぶっつけ本番で受ける方も中にはいらっしゃるかと思います。

 

IELTSはライティング、リーディング、リスニング、スピーキングと4つのセクションで構成されています。特にライティング・スピーキングなど、学校ではあまり取り組まない技能もテストされるため、特別な対策なしで受けるには少し負担が大きい試験です。今からでもできるIELTS対策として知っておいて欲しいことを紹介していきます。

対策なしで受験した場合のIELTS予想スコア

 

対策なしでIELTSを受験した場合、どのくらいのスコアを取ることができるのでしょうか。結論から言うと、対策なしで目標とするIELTSのスコアを達成する方は多くはありません。

 

他の英語試験を受験したことがある場合は、IELTS、TOEIC、英検、TOEFL iBTのスコア換算表からIELTSの得点の目安を知ることができます。

 

スコア換算表

IELTS TOEIC 英検 TOEFL iBT
5.5 600~740点 英検2級以上~ 46~59
6.0 741~819点 準1級 60~78
6.5 820~870点 1級 79~94
7.0 871~970点 1級以上 95~101
7.5 971~990点 1級以上 102~110
8.0 990点 1級以上 111~120

ただし、上記のスコア換算表はあくまでも予想ですので参考程度にとどめましょう。

 

例えば、IELTSはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つの技能を測るのに対し、TOEICはリスニングとリーディング2つの技能を測るテストです。また、英検に関しても英検1級のスピーキングテストをIELTSのスピーキングテストと比べた場合、やや難易度は低いと言われています。

 

したがって、IELTSの試験を受けてみたが、予想していたものよりスコアが低かった、というケースはよくあります。今回は対策なしで受験日を迎えてしまった方も、目標のスコアに近づくにはどれぐらいの対策や期間が必要なのか把握して計画を立てて勉強しましょう。

IELTSテスト形式

 

対策なしでIELTSを受ける場合も、試験科目の問題数と時間配分は押さえておきましょう。

ライティング 40問 60分
リーディング 40問 60分
リスニング 2つのエッセイ 30分+10分の記入時間*
スピーキング 3つのパート 11~14分

*筆記試験の場合のみ解答を解答用紙に書き写す時間が与えられます。

セクションごとの予備知識

 

IELTSには、アカデミックとジェネラル・トレーニングの2つのモジュールがあり、リスニングとスピーキングの試験内容は共通ですが、リーディングとライティングは異なります。

リスニング

内容はIELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニングで共通となり、4つのセクションに分かれています。

音声は一度しか流れないので注意しましょう。

 

 

リーディング

3つのセクションに分かれており、内容はIELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニングで異なります。

 

IELTSアカデミック

A4サイズ2ページ分の長文が3つ出題されます。

 

IELTSジェネラル・トレーニング

セクション1、セクション2は広告や比較的短い文章(A4サイズ1ページ分)が2題ずつ出題されます。セクション3は比較的長めで複雑な文章(A4サイズ2ページ分)となります。

 

IELTSの、特にアカデミックリーディングは文章が長く、時間との闘いになります。時間配分に十分注意しながら解いていきましょう。

 

 

ライティング

IELTSアカデミック

モジュールごとに出題内容は異なりますが、どちらを受験する場合でも2つの課題について書く必要があります。

 

【タスク1】

グラフ・表・図が提示され説明する問題。図の選択や比較、プロセスおよびオブジェクトの説明を150文字でまとめていきます。

 

【タスク2】

小論文を書く問題。あるテーマが与えられそれに対して自分の意見を250字でまとめていきます。テーマは社会問題や環境問題など幅広い分野から出題されます。

 

IELTSジェネラル・トレーニング

【タスク1】

提示された状況に合わせてお手紙を書く問題。個人宛の内容もあれば会社や学校の担当者宛の内容もあるので、フォーマルな様式を求められることもあります。こちらも150文字でまとめます。

 

【タスク2】

アカデミック同様に小論文を書く問題。テーマはアカデミックと似た問題が出題されます。提示されたテーマに対する自分の主張を250字でまとめていきます。

 

タスク2の方が比較的配点が高いと言われているので、タスク1にあまり時間を費やさないように時間配分には十分注意しましょう。

 

 

スピーキング

こちらも内容はIELTSアカデミックとIELTSジェネラル・トレーニングで共通となり、3つのパートから構成されています。

テストは録音されます。テストは対面式で実施され、聞かれた質問が理解できない場合は、聞き返すことも可能です。

採点方法 

 

リーディングとリスニングは問題の正答数に応じバンドスコアが算出されるのに対し、ライティングとスピーキングは採点基準に応じて試験官がスコアを決定します。

【リスニング】

スコア 9 8.5 8 7.5 7 6.5 6 5.5 5 4.5 4
正答数 39-40 37-38 35-36 32-34 30-31 26-29 23-25 18-22 16-17 13-15 10-12

【リーディング】

IELTSアカデミック

スコア 9 8.5 8 7.5 7 6.5 6 5.5 5 4.5 4
正答数 39-40 37-38 35-36 33-34 30-32 27-29 23-26 19-22 15-18 13-14 10-12

IELTSジェネラル・トレーニング

スコア 9 8.5 8 7.5 7 6.5 6 5.5 5 4.5 4
正答数 40 39 37-38 36 34-35 32-33 30-31 27-29 23-26 19-22 15-18

【ライティング】

 

採点基準には「タスクの達成度」、「内容の一貫性」、「語彙力」、「文法の知識と正確さ」の4つがあります。

【スピーキング】

 

「流暢さと一貫性」、「語彙力」、「文法力」、「発音」の4つが採点基準となっています。

IELTS試験本番の直前にできる対策

 

直前でできること

試験直前でもできる対策は、アカデミック用語などの語彙や表現をできるだけ覚えることです。英単語の知識はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの全てのセクションで役立ちます。

 

避けるべきこと

IETLS試験直前に避けるべきこととして、新しい課題に取り組むことが挙げられます。直前に問題を解いてみてあまり点数が取れなかった場合、自信喪失につながることが考えられるからです。平常心を保つことはIELTSに関わらずどの試験にでも共通することですので、IELTS試験前日にはなるべくリラックスして体調を整えることを優先しましょう。

 

IELTS試験直前対策と試験当日の注意事項はこちら

 

IELTSを対策なしで受験する場合のまとめ

IELTSにはライティング、リーディング、リスニング、スピーキングと4つの技能を測る試験であり、特別な試験対策なしで挑むには少し難易度が高い試験です。テスト形式を把握すること、語彙力を増やすこと、ライティングの書き方・エッセイタイプを把握することが今できる対策の一つかもしれません。

 

IELTSは自分の実力と目標の時期・スコアを把握して計画的に対策しましょう。

 

 

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