
IELTSリスニングパート2&3の徹底攻略法
IELTSリスニングPart 2は、一人のスピーカーによるイベント紹介や日常的なスピーチとなり、話しの流れが分かっていないとミスに繋がる、真のリスニング力が問われるセクションです。
IELTSリスニングPart 3は、話者が2~3人に増えます。アプローチ方法はPart 2と変わりませんが、単語や話の内容がよりアカデミックで難易度が上がり、一番難しいセクションとも言われています。
リスニングセクションの全貌に関しては、「IELTSリスニング対策 概要と設問別攻略法」の記事で詳しく説明しています。まずは傾向などを掴み、この記事で一緒に攻略をしていきましょう。
パート2:地図問題
IELTSリスニングのPart2で必ずカバーをしておくべき地図問題。「地図問題なんて簡単じゃん!」という気持ちで臨むと、自分の居場所が分からなくなり点数を落としてしまうことに繋がります。
リスニングが始まる前の20~30秒間に必ず「どこに何があるか」「自分がどこにいるか」など、ある程度の位置や目から読み取れる情報は確実に把握しておく必要があります。
また地図問題によく出る頻出表現を覚えておくと大変便利です。
「マップ問題【地図問題】の解き方のコツ」の記事内で、練習問題や頻出表現を紹介しています。
力試しも兼ねて、まずは一度取り組んでみて下さい。
この地図問題もPart 1同様、1ポイントでも多く点数を稼いでおきたい問題です。
パート2&3:選択肢問題
A/B/C/Dと選択肢があった場合、音声でA~Dの全ての選択肢の内容が読まれることが多いのが傾向です。
いわゆる、ひっかけ問題がとても多く存在しています。
音声の中で読み上げられる単語を聞いて、それを選択(解答)するという姿勢で臨むと誤答を選んでしまうことになります。
そのような事態に陥らない為にも、攻略法を今回は紹介します。
◎攻略法その1: 問題文と選択肢を事前に読み、「自分が何を聞かれているのか」を把握。
◎攻略法その2: キーワードになりそうな単語や表現に線を引く。
音声が流れている間にもう一度問題を振り返った時、ある程度の概要を把握できる状態に準備しておくことがとても重要となり、
この2つの攻略法を押さえておくことで、リスニングにも少し余裕を持つことが出来ます。
ただし、選択肢に書かれている単語がそのままリスニングのスクリプトとして読まれることは少ないのが現状です。別の単語や表現で読み上げられるケースが殆どなので、設問の内容を確実に捉える読解力と、言い換え表現のレパートリー(語彙)を増やしましょう。
パート2&3:マッチング問題
選択肢は多種多様で対策が取りづらい問題ですが、以下3つの攻略法は絶対に身に付けて下さい。
◎攻略法その1: 問題は音声順になっている。
◎攻略法その2: キーワードになりそうな単語や表現に線を引く。
◎攻略法その3: スピーカーが発言した「話の内容(アイディア)」の理解に焦点を置き、1つの単語や表現に固執はしない。
話題(題材)によっては苦手とする人もいますが、この3点を意識して練習問題に取り組みましょう。
☞マッチング問題
【例題】

☞マッチング問題
【解答】
16: G
解説: 以下のように読まれている部分があります。
Instead, the company has bought some adjoining land, and this will be used to increase the number of parking spaces.
「駐車場のスペースが増やせる」と説明されているので、解答はGとなります。
17: A
解説: 問16の後すぐに以下のように読まれています。
The Grand, the old cinema in the high street, will close at the end of the year, and reopen on a different site.
「別の場所で再オープンする」と説明されているので、解答はAとなります。
18: C
解説: 真ん中のあたりで以下のように読まれています。
The good news is that it will close for six weeks to be made safe and redecorated, and the improved building will open in July.
refurbishは「改装する・一新する」という意味があり、この文章を的確に指していますね。
19: B
解説: 問18のすぐ後にLibraryに関して読まれていますね。
The council has managed to secure funding to keep the library open later into the evening, twice a week.
「週2回遅くまで開館する」と言われているので、解答はBとなります。
20: F
解説: スピーチの最後で以下のように読まれています。
What will change, thought, is that the council will no longer be in charge of the area.
Instead it will become the responsibility of a national body that administers most nature reserves in the country.
Nature reserves「自然保護地区」の管理体制が変わる話がされているので、new managementが含まれるFが解答となります。
パート2&3:穴埋め問題
Part 1でも穴埋め問題はでますが、単語の難易度が少し上がります。スペルミスや複数形s/esの付け忘れなども無得点になります。
ここでの攻略法はズバリ1つ。
◎攻略法: しっかりとした単語力とリスニング力を鍛える。
最後のまとめにも繋がりますが、日頃の生活から意識をして英語のニュースなどを取り入れましょう。
穴埋め問題の練習問題も用意いたしましたので、挑戦してみて下さい。
☞穴埋め問題
【例題】

☞穴埋め問題
【解答】
11: animals
解説: 問題文を先読みしておくと、該当単語も予測しやすいですね。以下の文から一単語を取っています。
As it's a working farm, please don't frighten or injure the animals.
※日常生活でもむやみに動物を怖がらせたり、怪我をさせたりするのは絶対に止めましょう。
12: tools
解説: 問11につられてanimalsにしてしまいそうですが、直後の文でこのように読まれています。
And do stay at a safe distance from the tools: some of them have sharp points which can be pretty dangerous, so please don't touch them.
ということで、今回はtoolsになります。
13: shoes
解説: 問題文にwearとあるので、何か身に付ける物ということが容易に想像付きますね。
I'm glad to see you're all wearing shoes - we always advise people to do that.
この前の文で、サンダルは禁止されている旨が話されていますね。
スピーカーのアドバイス通り、きちんとした格好で参加をしましょう。
14: dogs
解説: 例外はあるものの、何を持ち込まないで欲しいか?ということに重点を置いてリスニングが出来たら分かる問題ですね。
I don't think any of you have brought dogs with you, but in case you have, I'm afraid they'll have to stay in the car park,
unless they're guide dogs.
補助犬以外は、一緒に参加することが出来ないということですね。
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練習問題はどうでしたか?選択肢の問題やマッチング問題は難易度も高いですが、対策をしっかりすることで、
スコアアップに繋がります。攻略法を頭に入れて、一緒に対策をしていきましょう。
パート2&3:まとめ
〇リスニング力の向上は「聞く」時間と量を増やすことに尽きます。ただし「ただ聞く」のではなく、効率的なリスニング対策が必要です。
〇MAEでは、「リテンション」と呼ばれる練習を授業で積極的に取り入れています。「IELTS リスニング力を底上げする対策」の記事で「リテンション」を細かく説明をしていますので、目を通して下さい。
〇単語力や同義語/反義語の力も最後はモノを言います。答えの該当箇所で分からない単語があった場合は、必ずその場で覚え復習をしましょう。
〇音の繋がり(リエゾン)を意識し、日頃からニュースを聞きましょう。音の繋がりを拾えず、その後の内容が一切理解出来なかった苦い記憶を持っている人もいるかもしれません。ブリティッシュアクセントに慣れていない事も考えられますが、意識的にTED talkやPodcastを1日1つ聞く習慣を構築し、英語耳にしましょう。
IELTSリスニング万全の対策には