IELTS ライティング 5.5の壁から抜け出す方法 文法のミスや定型表現の繰り返し


IELTS ライティング5.5 の壁を破るにはその問題点を認識して、そのための対策を取る必要があります。
ライティングのスコアが5.5前後の方は、10の問題点についてチェックを行い、自身に当てはまる課題を対策していきましょう。

この記事では、以下の問題点5, 6, 7, 8, 9についてご説明します。

問題点5:スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている

問題点6:ボディー1、2ともに、firstly, secondly , thirdly のような決まりきった形の構成で書かれている

問題点7:三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法ミスがある

問題点8:良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している

問題点9:同じ表現(冗長表現)が多い

 問題点5:スペルエラーや大文字、小文字、ピリオド、コンマが不適切に使用されている

これはケアレスミスと言えますが、つい起こしがちな間違いです。
20分+40分のIELTSライティングに割り当てられた時間内に、このちょっとしたミステイクを直す時間をつくることがまず大事です。

 

タスク2では構成を10分以内に抑え、見直しに5分を充ててみましょう。
このような文法ミステイクを直すことで、ミスの多い人は 0.5スコア上がることもあります。
スペルミスを起こさないためには、日頃から単語を書いて覚えることを心がけてください。

 

コンマ、大文字が不適切に使用された文はとても読みづらい。

✖ ÆWhen the envelope arrived i opened it and screamed this is it i yelled loudly enough to wake up the whole neighborhood running up from the basement my husband asked 

 

これはどうですか?

 

〇 ÆWhen the envelope arrived, I opened it and screamed. "This is it" I yelled loudly enough to wake up the whole neighborhood. Running up from the basement, my husband asked, 

 

コンマとは、そこにわずかな休止があること示します。また、特定の語句が、どのように文の他の部分と

関係しているかを理解することができます。

 

  1. Will you call Mary Alice Lee and Jason or should I?
  2. Will you call Mary, Alice, Lee, and Jason, or should I? 
  3. Will you call Mary Alice, Lee, and Jason, or should I?
  4. Will you call Mary, Alice Lee, and Jason, or should I?

 

上記の 1、2、3、4は、それぞれ意味が違います。

 

よく見かける間違いに、副詞、副詞句が文頭に置かれているのにコンマがないケースがあります。
副詞が先に出るとほぼ必ずコンマを必要とします。

"However" は副詞です。後には必ずコンマを入れましょう。

 

Immediately, I recognized him.

 

ではなぜ副詞が前に来るのか?それはその副詞が強調されているからです。

"Suddenly, it started to rain." の場合は、「突然」がキーワードになっています。


 問題点6:ボディー 1 / 2 ともにfirstly, secondly , thirdlyのような決まりきった構成を使用している

IELTS ライティング タスク2のボディーに "firstly, secondly, thirdly" を使用した構成が悪いというわけではないのですが、"firstly..." を使って物事を序列する時は、最初に "there are several advantages in A" として、Aにはアドバンテッジ(もしくはディスアドバンテッジ)がいくつかあることを先に提示する必要があります。その上で、「まず初めに」と話を続けることができるからです。
ボディー1でその構成をとったのならば、ボディー2では違った構成にすると良いでしょう。

しかし、"firstly, secondly, thirdly" というのは非常に決まりきった形で、高得点(7.0以上)を狙うことは難しいとも言われています。

他の段落の運び方としては、問題点2で取り上げた「結論を述べた上で、その詳細を語る方法」があります。
その方が話が発展していくため高得点がとれる構成となります。

話を発展させるキーポイントとして、自分の考えを決めたら、それはなぜなのか(why?)、そしてその例を挙げて(example) 、そのケース(もしくは逆のケース)を想定すると社会はどうなるだろうか?(alternative) というように、順を追った展開があります。

例えば、「ℚ:固定刑罰 "fixed punishment" は厳しすぎる」という意見をサポートする場合、まず、「なぜ厳しすぎるのか」を考えます。

(why?):脅されたり自己防衛など、否応なしに罪を犯さざるを得なかった人の場合には、多くの国で実施されているように、その状況を考慮に入れて刑罰の軽重を決めるべきだと思う。 
(example):例えば同じ窃盗であっても、自身の欲や意志で罪を犯した人は、いじめなど自己防衛で罪を犯さなければならなかった人よりも重度の刑罰を与えられるべき。
(alternative) :もしこのような不公平な固定刑罰が実際にたくさんの国で導入されたら、【ここで仮定法過去構文が使えて、一石二鳥です!】人々、そして社会は公正と道徳性を失なってしまうでしょう。

このように idea→ why→ example→ alternative と段落を発展させることができます。

例】

I would argue that the fix punishment system is too rigid, and a process of ‘flexible’ punishments is much fairer. The latter punishment system, which many countries use, leaves more room for compassion toward offenders who have been blackmailed or manipulated. For instance, under this system, if a thief is able to prove that he had been bullied into committing his crime, he should be sentenced to less prison time than a thief who had been motivated by greed. If, instead, fixed punishments were implemented, this sense of fairness and morality would be lost. 

満点がとれる段落の構成です。ぜひ参照してください。 

ちなみに、アイエルツのエッセイでは「ことわざ」は使用しないようにしましょう。
決まり文句と同様、点数にはつながりません。


 問題点7:三人称単数のSの誤使用や、複数名詞なのに単数の動詞で受けたりするような文法エラー

上記でご紹介した問題点5と同様、文法エラーは、必ず見直しの時間を作り、無くしていくようにしましょう。

エラーを見つけるコツとして、文を後ろから読んでみることをおススメします。

 

例】I believe governments should invest on the public transportation. 

☛transportation public the on invest should governments believe I.
このように見ると、目が文法のエラーだけを発見しやすくなります。

 
その他、呼応する代名詞にも気を付けましょう。
例えば、 a child  → he /she,  children → they  などです。
間違った記述 "faulty prediction" 、つまり主語と動詞が意味の通じない組み合わせになっていないかどうかにも注意が必要です。

例】The new breath mint assures customers that it will last all day.

?ブレスミントという商品が保証することはできない?          

 

〇 ÆThe manufacturer of the new breath mint assure customers that the mint will last all day. 

 

その他、気になる文法的な間違いとして "most of" の使用があります。
一般的なエッセイを書く上で "most of" (後ろに代名詞がくる場合をのぞいては "the" が必ず付きます)を使うことはまずないと思ってください。

というのも、"most of the A" というのは、「特定多数の人々」を指すからです。 

例】Most of the students joined the activity. 

上記は、「(この学校の200名いる)学生のほとんど」という意味で、特定できる多数の人々のことを指しています。
 

ほとんどのエッセイ(IELTSでは特に)では、特定ではなく、不特定多数の人々について語ることが多いでしょう。

その場合は必ず "many" を使います。
 

!重要!
IELTSライティングの採点は減点方式です。
文が長ければミスも起こしやすくなります。
長い文章を書くと高得点がとれるわけではないので、文字数は規定の250文字を少し上回るぐらいにしましょう。
250文字―270文字に抑えます。


 問題点8:良い表現を使う努力は見られるが、不適切に使用している

IELTSライティングではアカデミック表現を適切に使うことでスコアアップが可能です。

適切に使われているかどうかを知るのはライティング添削を受けるのが一番ですが、ここでは自分でできる方法を紹介します。

 

アカデミックな表現を習得するために、毎日少しづつ覚えていく努力をしましょう。

不適切な使用がないようにリーディングの使用例から覚えていくこと。

また、例文を必ず参照すること。問題点3・4で挙げた重要な接続詞もしっかり抑えておいてください。

 

覚えておくと便利な表現をピックアップしました。

 

1. in order to 

"to"「~するために」の代わりに使う。

例】In order to understand B, we need first to understand A.

 

2. to that end 

「~を達成するために」という意味です。"end" は目的という意味もあります。(「終わる頃になって」という意味もあるので注)

例】He was aiming to get into the school swimming team, and to that end he swam every evening.

 

3. another key thing to remember/ another key point to remember/ another key fact to remember

「~もまたあります」という表現です。

例】Another key point to remember is that you are not alone. 

 

4. もちろん、not only A but also B の構文も有効です。

例】She is indeed a reliable person not only as a partner but also as a close friend. 

注意することはAとBが同等であることです。この場合は名詞がどちらも入っていますね。

さらに、AとBに文章が入ることもあることにも注意してください。

その場合は "not only" という否定副詞("never" や "hardly" など)が文頭にくるので、後ろにつく文章に倒置(主語と動詞が入れ替わる)が起こります。

例】Not only did I go to his place, but also I went to his brother's place. 

というわけです。

 

5. having said that ( that being said ) 

これもとてもいい表現です。「とは言ったものの」と訳します。"However" のような意味です。

例】I hate Japanese food. Having said that, I eat Tempura. 

 

6. cast doubt on 

「~を疑う、疑問を投げかける」という意味で "doubt" と同じような意味です。

例】The latest technology casts doubt on the effectiveness of the social media. 

 

7. not to mention

「~は言うまでもなく、~はさておき」という意味で、

例】It is a very nice gift, not to mention it is expensive. 

のように使いますが、必ずしも文をつなげるものではなくて、文の構成によっては後ろに名詞や動詞、形容詞が来たりします。

例】The cake has a lot of nuts and spices, not to mention chocolate chips. 

対象となっている品詞は同じでなければいけません。

 

8. with that (this) in mind, 

「このことを考慮して」という意味で "considering that" と同じような意味になります。

例】With that in mind, I believe computer is good for children. 

 

これと少し似ていますが

"all things considered" =「(既に上記に挙げた複数のポイント)を考慮すると」という意味で

"in conclusion" の代わりとして結論を述べる際に使えます。

その他の言い回しで、"in light of/ in view of" も使えます。これも「~を考慮して」の意味です。

例】In light of (in view of) new evidence, we will have a new trial. 

 

9.  and yet xxx 

"yet" は「しかし」という意味もあり、"but" に置き換えられます。注意点としては、"and" が前にきて使われるパターンがほとんどですのでセットで覚えてください。

例】I take no action and yet I expect things to happen. 

 

10. coupled with 

「~に加えて」という意味なので、 "in addition to" と同じように使われます。

 例】Coupled with economic growth, Japan has increased use of natural resources.

 問題点9:同じ表現(冗長表現)が多い

IELTSライティングで嫌われる冗長表現。自分で書いているとなかなか分からないものですが、構成をまとめる段階で書くことをきちんと整理すると、避けることができます。また、適切な接続詞を入れることで解決する場合も多いです。

  

例】The skill can be acquired easily when in childhood rather than in adulthood. When we are adults, it will take a long time to learn this skill.

 

 1文目と2文目ほぼ同じ内容を言ってますよね。構成を練る時に、

「大人になるとそのスキルを得ることは簡単ではない。」

としたら、そのあと何を持ってきますか? 「なぜなら、子供のようになんでも吸収できる能力が大人は衰えているからです」、または、「言い換えると、大人になるとそのスキルを習得するのはもっと時間がかかる」ということができます。

 

→ "This skill can be acquired easily when in childhood rather than in adulthood. This is because children can absorb a lot of information better than adults." もしくは、"In other words, it will take a long time to learn the skill when we are adults."  になります。

 

このように書く道筋をたてるため、そして反復を避けるためにも、書く前に構成をしっかり立てることが必要です。

しっかりと構成を立てた人は、書くという作業自体にあまり時間を費やさなくてよくなります。

最終的には、書く時間の短縮にもつながります。

 

この他、単語レベルの冗長表現として、

  • advance planning - why? 計画は事前に行うものです。planning だけで十分です。
  • combined together - why? 組み合わされたものは一緒に決まっています。➡combine を使う時はtogether 抜きで
  • cash money -why? 現金はお金に決まっています。➡money だけで使用します。
  • green in color - why? 緑は色以外に何をあらわしますか ➡green だけで使用しましょう。

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