IELTS ライティングのネタ作り

IELTSライティング ネタ

IELTS ライティングはネタ作りが肝心

 

IELTSライティングのタスク2のエッセイ問題は、あらかじめネタ(アイデア)作りをしておくと、何を書けばいいのかに困ることなく、そして時間の短縮にもつながるので一石二鳥です。
しかし、考えたこともないトピックに当たったり、何を書けばいいのかわからない、自分の意見がないということがないように、日頃から頻繁に取りあげられている社会問題はカバーしておくことが最も大事です。

ライティングの課題は、昨今の社会問題が多く取り上げられることから、最近のグローバルニュースを日常的に読んだりして、今注目されている問題にアンテナを張っておくとよいでしょう。

 

色んなテーマで使えるアイデアの発想や切り口を持っておくと、いざアイデアが浮かばない時に振り返ることができるので、時間を無駄にすることもなくなります。

まずは日本語でアウトラインを書いてみる

ライティングのアウトラインを考えるときに必ず下記の項目をチェックしましょう。

  • 問題にきちんと答えているか?
  • 論理的なパラグラフの展開をしているか?
  • 同じことを繰返し書いていないか?
  • 説得力がある理由を述べているか?


エッセイの内容を日本語で書き、そして、それを自分で見返した時に論理的かどうか、繰り返し表現が無いかどうかをチェックします。

実際に解答用紙に書き始める前に、しっかりと計画を練っておくことで最終的な時間短縮、トピックからのずれも防ぐことができます。

時間をかけて具体的なアウトラインを作ることに専念しましょう。

 

 

肝心のネタ(アイデア)作り

ライティングで肝心のネタを考える時、金銭的、時間的、経験的(教育的)なアドバンテージとディスアドバンテージ、もしくは理由を比較してもっともらしい意見、説得力のある意見を自分の意見として選びましょう。

 

なぜかというと、自分の意見「こうだと思います」と言うことはできても、「なぜそうなのか?」を追求しなかったために、理由に困ることが多いからです。

例として、「高校を出てからすぐ働きだした方が自分の将来のキャリアに役立つ」という考えはあっても、「ではどうしてなのか?」と理由を聞かれると、すぐに答えられないことはありませんか?
そんな時は金銭的、時間的、経験的(教育的)なアドバンテージとディスアドバンテージを考えてみましょう。
下記では最近のIELTSの課題を3つ取り上げ、発想の糸口を具体的に挙げてみました。

 

 

例題1】Some people believe that studying at university or college is the best route to a successful career, while others believe that it is better to get a job straight after high school.

 

Discuss both these views and give your opinion.

 

「高校を出てからすぐに働きだした方がいい」という場合のアドバンテージ

 

① カレッジや大学に行くお金を無駄にせず、すぐ働くことで早くお金を稼ぐことができる (金銭的

② 若いときから働けるので経験値が高くなる (時間的

「高校を出てからすぐに働きだした方がいい」という場合のディスアドバンテージ

 

① すぐに働き始めてしまうので、大学での貴重な経験ができない(経験的

② 大学に行かないので専門的な知識が欠如する可能性(教育的

「大学を出てから働いた方がいい」という場合のアドバンテージ

 

① 専門的な知識を学ぶことができる (教育的

② 専門的知識以外でも大学在学中にネットワークやその他仕事に役立つスキル(コンピュータースキルやコミュニケーションスキル等】が身につく (経験的

「大学を出てから働いた方がいい」という場合のディスアドバンテージ

 

① カレッジや大学に行くお金が高い (金銭的

② 専攻した分野の仕事につかない事も多々あるので時間のロスになる (時間的

 

このようにそれぞれの意見のアドバンテージとディスアドバンテージを考えた上で、説得力のある方の意見を自分の意見として採用しましょう。

 

 

 
例題2】 Some people think government should be responsible for providing financial support to old people after they retire, but others believe individuals should save money for themselves. Discuss both views and give your own opinion.

 

 

政府が面倒を見るべき」という場合のアドバンテージ

 

① 政府が面倒をみてくれると子供たちが金銭的負担を背負わなくてよい(金銭的

② 今まで政府に払ってきた税金を考えると政府がリタイヤした人たちの面倒を見るのは正しい判断(金銭的

「政府が面倒を見るべき」という場合のディスアドバンテージ

 

① 個人が老後を政府に頼る生活になる(金銭的

② 高齢化社会により政府の負担が増す(金銭的

個人が自分の老後の資金をためる」という場合のアドバンテージ

 

① 年金に頼った生活は人を豊かにしない(教育的

② いつでも引き出せるお金がある(金銭的

個人が自分の老後の資金をためる」という場合のディスアドバンテージ

 

① 老後に向けて資金を早いうちから稼がなければならない(金銭的

② 老後のために十分なお金を貯めることができない場合もある(金銭的

 

どちらの意見が英語にして書きやすいか、にもよりますのでシンプルに書けそして説得力がある方を選びましょう。

 

 

 

例題3】 こちらはオピニオンエッセイ、自分の意見を聞かれて、どうしてそうなのかの理由を書くタイプのエッセイです。

 

With the increasing use of mobile phones and computers, people are losing the ability to communicate face to face. Do you agree or disagree?

人々は対面でコミュニーケーションをする能力が失われてしまった」という場合の理由

 

① スマホやSNSを通してのコミュニケーションが増えてきたため、電話や対面でのコミュニケーションの必要性がない(経験的

② 友達と一緒にいる時でさえ、スマホばかりをいじって対面でお話をしない現実(経験的

「人々は対面でのコミュニケーション能力を失っていない」という場合の理由

 

① 友達と会う時間や一緒にお出かけしたり、ショッピングをする事はある(経験的

② 義務教育を通して対面交流の能力は開発され、それを失う可能性はまず少ない(時間的、経験的

 

したがって、どちらかの意見をバックアップする理由を考える際も時間的、金銭的、経験的(教育的)な面を考慮して考えましょう。

まとめ


このように、色んなテーマで使えるアイデアの金銭的、時間的、経験的(教育的)な意見を持っておくと、アイデアが浮かばないときに非常に役に立ちます。また、時間短縮にも効果的ですが、日ごろからニュースなどを見て最近の社会問題に精通しておくことも大事です。

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