「前に」を表す副詞ー ago, before, backの使い分け
① ago
常に期間を示す語句を伴います。
動詞の過去形と共に使われ、「今から~前に」となります。
- I met her two years ago / a long time ago.
私は2年前に/ずっと前に彼女と会った。
② before
期間を示す語句を伴う場合、
過去完了と共に使われ、「過去のある時から~前に」となります。
- I told him that I had seen her a week before.
私は彼に、1週間前に彼女と会ったと伝えました。
期間を示す語句を伴わない場合、
以下2つの意味を示す場合があります。
「今より以前に」の意味だと、動詞は現在完了または過去形、
「過去のある時から以前に」の意味だと、過去完了となります。
- He is not exactly a stranger ― I have met him once before.
彼は全く知らない人ではなく、前に一度会ったことがある。 - Don’t you remember you met me once before?
君は前に一度私に会ったことを覚えていないのですか? - He was not exactly a stranger ― I had met him once before.
彼は全く知らない人ではなく、前に一度会ったことがあった。
③ back
agoと同様に、今を基準に過去を表す時に使われますが、agoが過去のある1点を表すのに対し、backは過去のある期間を表します。
-
Back in the 1980s, leg warmers were very popular.
1980年代、レッグウォーマーはとても人気があった。 -
Back in my childhood, I used to play a lot of video games.
子供時代、私はたくさんゲームをしたものだった。
backをagoと同様、期間を示す語句を伴って使う場合もあります。
agoは過去の正確な時点を示す一方、backは過去のだいたいの期間を表すようです。
ただし、backはインフォーマルで口語的であり、全ての人がagoと同様に使うわけではありませんので注意しましょう。
- I worked for this company about ten years back.
私は約10年前この会社で働いていた。 - I went to Canada on vacation six years back.
私は6年前休暇でカナダに行った。
「はやく」を表す副詞ー early, soon, fast, quickly, rapidly
① earlierとsooner
earlyとsoonは明確に示す意味が違いますが、比較級ではそれぞれの意味がかなり近くなります。
まず、原級での意味の違いを確認しましょう。
-
early
過去、未来に関わらず、ある時点とその時点を比較して「早く」; その時点より時間的に前に -
soon
未来の出来事に限ってその時点より「早く」「すぐに」; ある時点から短い時間内に(その時点からは時間的に後)
例文を見てみましょう。
- We'll have to leave early.
いつもの時間や、予定されている時間よりも時間的に早く出なければならないことを表します。 - We'll have to leave soon.
今からすぐに出なければいけないことを表します。
それでは、earlierやsoonerといった、比較級で使われる場合の例文を確認します。
- The earlier you start, the earlier you will get there.
(時間的に)早く出発すればするほど、早くそこに着くだろう。 - The sooner you start, the sooner you will get there.
(今から)すぐに出発すればするほど、早くそこに着くだろう。
② fast, quickly, rapidly
-
fast
物の動き、速度が「速く」 -
quickly
動作・行動が「素早く」 -
rapidly
物事の変化のスピードが速い場合に使います。「速く」「急速に」
例文を見てみましょう。
- I get up early in the morning.
私は朝早く起きます。 - I can ran fast.
私は速く走れます。 - I have breakfast quickly.
私は手早く朝食を済ませる。 - The number of visitors has increased rapidly.
訪問客の数が急速に増えている。