謎の英文法2

 

抽象名詞が、数えられる時と数えられない時

 

抽象名詞とは、原則的にひとつ、ふたつと数えられない抽象的な概念を表す名詞。

例えば、love, beauty, happiness, anger, hate, peace など、感情やアイデアなどを表す名詞のことを指します。

実在する何か物質のように、数えることはできません。

 

しかし、その抽象名詞を数えることができる使い方があります。

 

"She is a real beauty" 「彼女はとても美しい人です」のように、抽象名詞の "beauty" には「美しい人」という意味もあります。

概念である「美しさ」で使われているのではなく、具体的な「人」を表す語として使われている場合は、加算名詞扱いとなります。

 

このように名詞には、抽象名詞の意味と普通名詞の意味を両方持つ名詞がたくさんあります。

例として、

 

experience (「体験」―不可算名詞、具体的な「経験」を表す場合―可算名詞) 

application (「応用」―不可算名詞、具体的な「アプリ」意味では可算名詞)

 

plan(s), promise(s), arrangement(s), indication(s), proposal(s), experience(s), instruction(s), wish(es), recommendation(s), attitude(s)

 

などがあります。

上記の名詞はどちらでも使われることが多く、「考え、概念として扱われる場合は不可算」、「一つの個体として数えたい場合は加算」となります。そのモノが、具体化して物体化すると、数えられるモノになるのです。話者によって意図するものが違うので、時と場合、話者が話そうとする内容によって変わってくるのが現状です。

 

また、抽象名詞にの前に形容詞が付くと数えられることが多くなります。これは、抽象名詞が限定されて具体化するため、数えることができるようになるという概念に由来します。

 

例)a deep sleep

 

「ひとつの深い眠り」です。「深い眠り」といえば、「浅い眠り」もあることを自然と暗示してしまいます。したがって「眠り」に種類ができてしまうため数えることができる名詞として可算名詞化させます。

 

例)a thorough knowledge 「深い知識」 

 

しかし、すべての形容詞に名詞が付いたら➡数えられると思わないようにしましょう。

"heavy traffic"  は "a" は付きません。つまりどんな時も数えられません。

その他、advice, information, news, luck, damage, equipment, fun, homework, work などは、形容詞が付いても数えられることは絶対にありませんので、覚えてしまいましょう。

 

まとめ:

 

抽象名詞は具体的なものを指す場合と、形容詞などがついて具体化すると、数えられる可算になると覚えておいてください。 (形容詞が付いても数えられない例外を覚えるのが一番早いです)