前置詞が文頭にくる場合

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前置詞で始まる文

 

前置詞は名詞の前に置かれ、場所や時など、様々なイメージを表す言葉です。
そして、前置詞で導かれる節は、熟語や短い返答の場合を除いて単独で用いることは少なく、基本的には情報の補足。
前置詞から始まる文を見かけることは少ないと思います。

 

本日は、文が前置詞で始まるケースをいくつかご紹介します。

 

 

文頭に来ることで前置詞の意味が変わるケース - among


「~の間に」と訳されることの多い "among"
同じく日本語で「間に」と訳される "between" と混同することが多い前置詞です。

  • between と among の違いを簡単におさらいしておきましょう。
    between:はっきり分かれたものの間
    among:込み入った、入り組んだものの間
    betweenは英語と日本語などかけはなれたイメージ、amongは人混みのイメージです。

ただし、"among" は文頭に置かれると、"one of" や "some of" と同様の意味となります。

また、"some of" の意味の場合は、amongのあとの名詞が複数形になります。

  • Among the first to arrive was the ambassador.
    = One of the first to arrive was the ambassador. 

また、among の文語的な表現として "amongst" という前置詞があります。
amongst は among より「まっただ中に」というニュアンスが強い前置詞ですが、意味は among とほぼ同じです。
among を amongst に変えると、少し固い印象の文語的な表現になるため、文章の印象が大きく変わります。

強調のために前置詞の倒置が起こるケース


その他の前置詞が文頭に来ている文では、前置詞の導く節の強調のために倒置が起こっている場合があります。
こういった倒置は、subject-dependent inversion と呼ばれ、特に位置を表す副詞や副詞句(前置詞の導く節)が文頭にきます。 

  • Behind me lies a dog.
    = A dog lies behind me.
    犬が私の後ろに横たわる。

  • Here comes the bus.
    = The bus comes here.
    そのバスはここに来ない。

  • With the coming of autumn, the leaves turned from green to yellow.
    = The leaves turned from green to yellow with the coming of autumn.
    秋の訪れとともに、木の葉が緑から黄色に変わった。

  • At no time does the plain look so perfect as in early autumn.
    = The plain look so perfect as in early autumn at no time.
    初秋のころほど、その平原が美しく見える時はない。

また、of + 抽象名詞(抽象概念を表す不可算名詞)は形容詞の役割をします。
そのため、以下のような読み替えが必要となるので注意しましょう。

  • Of interest are the boys I met the other day.
    = Interesting (things) are (that) the boys I met the other day.
    = The boys I met the other day are interesting.
    先日私が会った少年たちは面白い。

このような倒置による前置詞が文頭に来るケースは、TOEICやIELTS、大学入試などのリーディングの問題でしばしば見られます。
倒置によって語順が変わることを知らないと、意味を捉えるのに時間がかかるため、リーディングの際は意識しておきましょう。


前置詞+疑問詞(whom)の文語的用法のケース


フォーマルな書き言葉(文語的表現)では、目的格(人)を表す疑問詞としてwhomを使用する場合があります。
一般的に、前置詞で意味を補う必要のある疑問文の場合、疑問詞はwhoを用い、"Who does he live with?" のように前置詞は文の後ろに回ります。

また、whomはスピーチや日常会話などの口語で使われることはまずなく、使っても不自然ととらえられます。
ただし、フォーマルな手紙やメールなど、文語的な表現としては、以下のように使われる場合があります。

  • To whom did you send the email?
    =Who did you send the email to?
    あなたは誰にメールを送ったのですか?

前置詞+関係代名詞の組み合わせは、手紙やメールを書く際に定型的に使われる表現もあります。

  • "To Whom It May Concern"
    「ご担当者様」
    ビジネスシーンにおいて、宛名がわからない時に使われる表現で、日本語ではいわゆる「御中」「ご担当者様」にあたります。
    このフレーズを用いる時は、基本的に全ての単語の最初のアルファベットを大文字にし、:(コロン)を打って改行します。
To Whom It May Concern:

I saw your company announced the opening of a new co-working spaces near Nogizaka Station. I work with Midori Furniture co., a sustainable office furniture company in the Roppongi area.

We are coming out with a new line of pieces that coincide with the opening of your new space. I’d love to contact the team member in charge of furnishing your locations to discuss the possibility of working together.

Sincerely,
Hanako

※ビジネスメールを送る相手が分からない場合は、宛先の部署や役職を用いて、以下のような表現を代わりに使うこともできます。

基本:Dear [部署名] [役職名]
使用例:
Dear Hiring(Recruiting) Manager/Dear Recruiter/Dear Hiring(Search) Committee/
Dear Human Resources Representative/Dear Customer Service Manager/

少しカジュアルな場合だと、Greetings, Hello, といった挨拶で始めることもあります。

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