IELTS ライティングタスク2の具体例

*IELTS ライティングの MYTH*

IELTS ライティングのパート2のエッセイで、「Give reasons for your answer and include any relevant examples from your own knowledge or experience」と書かれているので「自分の経験を挙げてもいいのか?」という質問が多くあります。また、「必ず例を挙げなくてはいけない!」と思っている方も多くいらっしゃいます。

アカデミックエッセイで自分の個人的な経験について書くことに疑問を持つ生徒様もいらっしゃるでしょう。
その通り、これがIELTSのライティングで、真実と思われている ”myth” です。
また、例は段落に必ず1つ入れなくてもよい。詳細が書かれていれば、具体例は必要ない事も多いはずです。

では、客観的な例であれば具体例は、嘘でも何でもいいでしょうか? いいえ、それも違います!
明らかに嘘と思われる統計や、不確実な事柄についての例は挙げてはいけません。

*具体例で自分の経験を述べていいのか?*

IELTSライティングのエッセイの課題は最近の先進国の社会問題のことについての課題が多く、自分の考えを論理的に説得力のある理由でバックアップすることで高得点を狙えます。

6.0ぐらいを目指している方であれば、自分の経験に基づいた例を挙げても構いません。というのも、採点基準に個人の意見を述べてはいけないという記載はされていないからです。

しかし6.5以上を目指す方は、自分の経験を上げることでinformal なエッセイになり、自分の周りのことばかりを言及すると説得力に欠けてしまいます。つまり、自身の友人の例を挙げたり、自分の経験したことや身の回りの出来事を直接書くと、その人個人にしか当てはまらないことになり、主観性が強くなりすぎてしまうため、説得力に欠けるのです。
6.0以上の高得点を目指される方にはできるだけ、一般的な事実、見解でバックアップすることを教えております。

大学に行って論文を書く時も一般的な論点や、事実、専門書物からバックアップしていく必要があるのと一緒です。
そして、アカデミックエッセイのルール的なもので、”I”という一人称の主語を使うな!と言われています。このような
ルールから個人の経験はなるべく避けた方が良いということになります。

自分の経験1:For example, I like to exercise in the mornings before work 【 = Personal】
一般的な例  :For example, many people like to exercise in the mornings before work 【 = General】

自分の経験2:For example, last month I had to take a week off of work to look after my sick son. 【 = Personal】
一般的な例  :For example,  many parents have to take time off work to look after their children when they are sick. 【 = General】

👉  客観性を示すためには、個人的な内容をいかに一般化して表現するかが重要です。
視野を広げて客観的にものごとを捉え、主語には “many people”, “many children”, “many countries”, などを使うように心がけましょう。

※リサーチペーパーやクリエイティブ・ライティングなど、アカデミックエッセイではないライティングの場合はこのルールは適用いたしませんのでご注意!

*個人的 な具体例*

  • From my own experience, I was trying to make three school projects, which my teachers asked me to do, and despite my hard work and because I was stressed about the projects I had to do, I finally failed because I had made a lot of mistakes. (スコア4.5)
  • I have known about how to make the patients feel better and some cases of the patients in the hospital, the doctors will use music for them. (スコア5.5)
  • One more example, I have friend and he is the foreigner. He is around 25 years old. He likes to go anywhere with me and he likes to listen Thai song, especially song for life. He tries to practice to sing Thai song and he can do it and now he can sing many Thai songs. (スコア5.5)

*高得点が目指せる客観的な具体例*

  • For example, to poor people, who can maybe afford to few loads of bread per day, increased price of bread can put them into poverty or go hungry. 
  • According to some research, sleep deprivation affects workers’ performance significantly and many cannot complete their assigned tasks in allocated time in which those who have enough sleep can do. 

*自分で作ってしまった具体例*

その他に、生徒様の中では自分で例を作ってしまう、いわゆる嘘を並べてしまう方がいらっしゃいます。まるっきりの嘘はいけませんが、試験官が納得のいく内容でなければいけません。多少の数字のズレはいいですが、明らかに間違っている事実を述べることはお勧めしません。試験官の観点からすると例が適切でないと判断します。嘘だとばれる例は絶対に書かないことが大事です。

※アカデミックエッセイでは、他人の考えを引用する場合は、必ず参照元を明かさなければなりません。自分で統計や不確実な事実、嘘を記載することは禁止されています。大学に入ってからライティングを行う際の大事なルールとなります。

自分で作ってしまった例】  In a recent study, 70% of people who ate fast food at MacDonald’s at least twice a week reported losing more than 10kg over the course of a year. 
(最近の研究では、マクドナルドで最低週2回ファーストフードを食している人の70%が、1年を通して10キロ以上やせたと報告している)

客観的な例】In recent study, the majority of people who ate fast food at MacDonald’s at least twice a week reported gaining weight over the course of a year.
(最近の研究では、マクドナルドで最低週2回ファーストフードを食している大半の人々が、1年を通して体重が増えたと報告している)

自分で作ってしまった例2】For instance, recent research by the University of Cambridge shows that 90% of construction work is done by men.
(例えば、ケンブリッジ大学によって行われた研究によると、90%の建設工事は男性によって行われている)

客観的な例】For instance, it is well known that THE MAJORITY of construction work is done by men.
(例えば、大半の建設工事は男性によってい行われているとよく知られている)

*その他の注意点*

具体例を挙げる際に、例で段落を終えてしまうのは良くないと言われています。具体例をあげたら、その後に必ず 1-2 文足して、段落の主題につながる結論につなげていきましょう。

 例】In recent study, the majority of people who ate fast food at MacDonald’s at least twice a week reported gaining weight over the course of a year. Therefore, it is vital that everybody avoid easing fast food. 

【まとめ】

具体例は自分の意見をバックアップするためには必ず必要となる大事な部分です。IELTSの「Myth」とも言われている個人的な具体例ですが、決して挙げてはならないというものではありません。採点基準のどこにも個人的な例を出してはいけないという記載はありません。しかし、自分の意見をより、客観的かつ説得力があるようにバックアップするためには、どうしても一般的な論理を書く必要性があります。そのため、6.0以上を目指す方には個人的な経験は避けた方がよいと当校ではアドバイスしています。

 3つの注意点

1. 具体例は必ずしも挙げる必要はない
2. 個人的な具体例は挙げない
3. 明かな嘘の具体例は挙げない
4. 具体例で段落を終わらせない

Metropolitan Academy of English

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